1998年8月17日 月曜日 
出産


今日は旦那による経過報告です。 

とりあえず会社を休む。別に立ち会うわけでもないので意味がないけど・・・。 昨日美香に念を押されていたゴミを出す。今日も昨日に続いて暑い。まあ病院は空調がバッチシきいていたから関係ないが。

9時頃美香より電話。
朝になってもやはり陣痛は来ず。落ち着かなくて昨日はよく眠れなかったらしい。ちょっとへたれぎみ。深夜にまた一人やってきて出産したそうだ。こういうのって結構焦るのかも知れないな。で、これから先生の診察を受けるとのこと。

10時頃 美香より電話
先生に診察を受ける。依然有効な陣痛は起こっていない。子宮口も前回の診察の時の状況から変化なし。破水して24時間たち胎児への細菌感染の危険性も出てくるので陣痛促進剤を使うかどうか聞かれたので、お願いすることに。もっとも陣痛促進剤を使ったからといってすぐに生まれるものでもないらしい。全然効かないこともあるとか。本人はどうも促進剤を使いたくないようだ。自然分娩で・・・という高尚な話ではなく、使うと急激に痛みが来るという話をなんかで読んだらしく、単にそれが嫌なようだ。どっちにしても痛くなるんだから同じという気もするが。妊娠雑誌によると、陣痛促進剤をつかっても、人により状況はまちまちのようだ。早い人は3時間ぐらいで生まれるし、中には1日かかった人もいるらしい。

で、こちらは何もすることがないのでテレビで野茂の試合を見るが、全然だめ。株価は1万5千円割れ。アイルランドの爆弾テロはひどいねえ。

12時過ぎ 美香の妹由香から電話がある。
状況をきかれたが、こちらもよくわからないので、愛育病院に電話して状況確認する。担当の看護婦さんによると、10時過ぎから点滴で陣痛促進剤を使う。徐々に強い陣痛が起きているとのこと。ただまだ余裕のある状況で、お昼御飯をちゃんと食べているらしい(これは誤報らしい。本人によると食べるどころではなかったとのこと)。まだ面会できる状況とのことなので3時からの面会時間に由香を連れていくことにする。もっとも強い陣痛が始まれば、会えないようだが。まあせっかく会社も休んだことだし、今日中に何とかして欲しいところ。

3時に由香と愛育病院へ。
途中サーティーワンアイスクリームをお見舞いに買っていこうか二人で悩む。二人とも陣痛がどんなんものかよくわからないので、食べれるんじゃないの?とか適当なこといってたんだけど、とりあえず止めとく。
愛育病院について3Fの産科で様子を聞いてみると、すでにかなり陣痛が来ているとのことでビックリ。アイスクリームどころではない。担当の看護婦(助産婦?)さんから説明を受ける。なぜか私にではなく、由香に向かって説明する。旦那と思っていないのだろうか?(あとで弟さんですか?ときかれた・・・・)話では、今現在かなり有効な陣痛が来ていて、子宮口もすでに全開しているらしい。ただまだ赤ちゃんが上の方にいるので、それが降りてくるのを待っている状態だとのこと。もうこういう状態なので面会は無理のよう。別に会うぐらい大丈夫じゃないのか、と二人でブーたれる。これもあとで美香に聞くと会うどころじゃないらしかった。「出産室に移るまで、あと4、50分ぐらいかなあ」との言葉にまたまたびっくり。
で、待つこと1時間。奥の方で動きがある度に、由香と二人でのぞき込むが、よくわからず。

4時過ぎにまた説明に来てくれる。
あれから陣痛が少し弱まってしまい、小康状態らしい。といっても陣痛は1分半毎にきているらしい。今日中に生まれるのは確実ですよ、と太鼓判を押される。
由香はさっき札幌の方に「もう1時間で生まれる!!!」と嘘っぱちを言ってしまったので、訂正の電話を入れる。

その後また二人で受付のロビーでぼーっとしている。説明にもなかなか来てくれないので、二人で「6時になったら、聞いてみよう」といっていると、先程の看護婦さんがにこにこしながら現れる。 でいきなり「おめでとうございます」ときた。いつの間にか出産室に移り、産んでいたようだ。なんか拍子抜け。
赤ちゃんが見れるとのことなので、ついていくと出産室の前で待たされる。しばらくすると、赤ちゃんがやってきた。


目がぱっちり開いていて、肌の色も真白で、なんかイメージしていた赤ちゃんと違う。全然泣かないし。のぞき込むとこちらをちらっと見てるような感じで、由香と「クールな赤ちゃんだなあ」と話す。ちょっと抱かしてもらう。やはり反応なし。頭がむちゃ長くなってる。何か知らないけど、舌をやたらと出す。まあ感慨はとりあえず後に取っておいて、赤ちゃんは新生児室へ。
こっちは美香を待つが、なかなか出てこない。お医者さんが出てきて「今傷を縫ってますから、もう終わります」とのこと。なんだ結局やりたくないとか言ってた、破水に、陣痛促進剤、切開とすべてやってることになる。

旦那さんは入っていいとのことなので(この時弟とまちがえられる)、白衣を着て、陣痛室へ。そこで休息しているらしい。入ってみると、美香はかなりへたっている。髪の毛ぼさぼさで、顔も疲れが出ている。ちょっと怖い。話とかは普通にできるようだ。看護婦さんはとっても安産だった、といっていたが、やはり本人にとっては安産どころじゃなかったようだ。ただ産んでしまうと、すっきりした感じらしい。
いろいろ出産のことを聞くが、詳しいことは本人がそのうち書くんじゃないかな。
しばらく出産室で過ごし、車椅子に乗って病室に移動。303号室。他に3人ほど入院しているようだ。私は面会時間も過ぎているので、今日は帰ることに。
以上、今日の経過の報告でした。